まちかど図書館ぼたんについて
私たち長野県立大学グローバルマネジメント学部築山ゼミは、長野市北石堂町の旧「ぼたんのいとう」様をお借りして、2024年9月1日に、「まちかど図書館ぼたん」という図書館を開設いたしました。
本棚は、長野県立大学理事長裁量経費をいただき、ゼミ生皆で作りました。
この図書館は、本を介して人と人が繋がることを目的に、私たち学生が様々な組織(まちづくり長野、長野市など)や本棚オーナー様、利用者様とともに創り上げいき、まちのことも考えていきます。
目的
居場所作り
長野市中心市街地にも、空き家が増え、更地や駐車場が増えてきました。中心市街地である北石堂町に、誰もが立ち寄れ、様々な人と関わり、繋がることができる居場所をつくりたい。
賑わいの創出
居場所に人が集まり、繋がることで、中心市街地の賑わいを創出したい。
こんな場所にしていきたい!
- 気軽に立ち寄り、本を読んだり、お話ができる場所にしたい!
- 本を媒介とした新たな人とのつながりや賑わいを作りたい!
- まちづくりの実験室のような場所にしたい!
- 学生と地域の双方が元気になる!
- 街が元気に鳴ることを考える場所にしたい!
図書館ぼたんの仕組み
この図書館では、「一箱本棚オーナー制」を取り入れています。
「一箱本棚オーナー制」とは、本棚の一区画(40cm×30cm)を月額2000円でお貸しし、オーナー様の好きな本を置いていただき、その本を貸し出すシステムのことです。公立図書館と違って、オーナー様の個性によって作られます。「まちかど図書館ぼたん」には、約100ほどの区画があります。
全国では、約90の同様の図書館ができています。
オーナー様セレクトの面白い本がたくさんございますので、ぜひ、足を運んでいただけたら嬉しいです。ご覧いただくだけでも構いません。
オーナー様も引き続き募集しています。

ボタン販売について
もともと、まちかど図書館ぼたんになる前はこの空き家は「ボタンのいとう」というボタン屋さんでした。
そのボタン屋では豊富な種類のボタンだけでなく、生地や縫い針など様々な商品が売られていました。
プロジェクトの始動前、私たちは大家さんから店主さん(大家さんのお父様)がどのような方で、「ボタンのいとう」にどんな歴史があるのかということをお聞きしました。
お客さんが来店した際に「この洋服に合うボタンがありますか」と聞かれた後、店主さんはすぐさまその洋服にぴったりなボタンを選び、とりつけていたそうです。店主さんの職人としてのボタンへの熱意をひしひしと感じるお話でした。
私たちは人と人とが本を介して交わる図書館とともに、「ボタンのいとう」さんから受け継いだ、手芸用品や500種類以上の美しくて珍しいボタンを販売しています。
店主さんの想いがボタンを通じて皆さんに伝わればいいなと心から思っています。
